心臓/
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眠る前心が不安になるのは
無意識に闇を恐れているから
このまま夜に取り残されれば
僕の世界の時間は止まる
今日まで大きな怪我も無く
平穏な日々を繋いでこれたけど
神様は時に気紛れに
罪の無い人から朝日を奪う
明日は我が身と嘆く心
細胞は日々衰えていく
死のイメージが脳裏を過るたび
鼓動は高まり息苦しくなる
そんな時は胸に手を押し当てて
命の刻む音を感じるんだ
体中のネットワークが刻む
とても温かくて優しい音色を
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