青いひかり/れんげ
青いひかり
夏の夜は
青いひかりに
虫たちがあつまり
ばちばちばちと
弾けては
おちてゆく
蒸し暑くて
寂しい夜は
外に出て
コンビニの店員さんとこに
はなしでもしにいくのだろう
ぼくは
おうちのなかで
いなかのお母さんを思う
更年期で
ちょっとうごいただけで
汗だくになる彼女は
いまとても具合がわるいらしい
夏の雨が
彼女においうちをかけるように
風邪をひかして
コンビニで
栄養ドリンクをかってあげた帰り道
ぼくは
少しだけ泣いた
青い夜の空に
顔をみせて
青いひかり
夏の夜は
青いひかりに
虫たちがあつまり
ばちばちばちと
弾けては
おちてゆく
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