マチャンダラ/
kauzak
息を止める
薄く広がりゆく世界
油膜の浮いた
美しい世界
僕は睡魔と闘いながら
クダラナイ言葉を零している
コポコポと鳴る携帯
水没して窒息して
できれば海の近くに住みたかった
うねる海原 吹きすさぶ風
砂浜で手を伸ばし拾った
流木をあの水平線へ
たどり着けない街を
夢の中で空想する
走りさった風に追い付こうとする
無謀な賭けを君は笑う
何もない何も
それだけが救いになった
油膜の浮いた朝
吹きすさぶ風が窒息して
君は笑い続ける
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