夏の渇望/もち子
 
じっとりと
肌が焦れる

東京の夏を
恋しく思う

濃淡のない
一色の空に真っ白な

日本の雲を
恋しく思う


この街の人達は
すぐに暑いと言って
この街の人達は
夜はビールで涼んで
なんて脳天気

それが悪い訳ではなくて
私は夏を切望しているのです

肌が焦れることを望んでいます

きっとそれは
夏だからね
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