時の青玉/こしごえ
たさに
きりさめがしとり、と濡れる日もあるのです)
その石の暗いないぶの遠さは
私の影のつかむことの出来ない質量であり
あおい血をしげらせる華でもある
そのかたさはずっとのぼりつづける恩光の音階
そして影はずっと濃くなり重くなる
目をあけ放ち眠るあさ瀬が
ふしょくの不在で瞑色にとけて、、。
この地上をあるいていた者として
いつかあおむけに咲きほころび
未成熟なきずへとささやいていよう
開花の予兆が沿岸を
耳をかしげつつたたずみ
そょ とゆれる草陰のあるちいさな墓石が
つっ とやわらかにざらついてひんやりとしており
まなざしのみは 波紋の一つも浮きはせぬ
ゆび先でそっ、とふれると
黒く薫る土のもとで(しっとりとした肌の、
つめたぁいしゅるしゅるとしたながさの影がうごめいて
いるすべてが静寂にかえるまで
終ぞ無い 、
時よ来れよ
※ 青玉(せいぎょく)= ?サファイアの漢名。?竹の異称。
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