詩が生まれるとき/
西日 茜
キラメく 水を飲む朝の
ゆっくりとした 点滅球が
ぼやけて見えない
白 いイヤホン で 遮る笑い声
雨粒の 微動 もしくは波形
ぼんやりと眺める
踏まれている 足の痛み
知らない人 を許す
衝動を 鼓動を 止める試み
犬神のほんとうの理由 知ってる?
だれかを呪うためじゃない
愛しているのに わたし
大切なもの さようならを告げる
孤独を抱きしめて
詩が生まれる から
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