ミルク/かいぶつ
 

悩む必要はないのかもしれない
すべて母親の胸が教えてくれていたから
でも忘れっぽい僕らは
愛の復習が必要なんだ

僕は大きくなったから
もう愛を取りこぼさないようにしたい
母性をもって愛を分け合えば
みんなにイチゴが行き届く

明日から僕が
髪の毛を結ってあげる
小さな靴を履かせてあげる
カーテンを開けてあげる
成長を見守ってあげる

明日から君が
溢したミルクを拭ってくれる
子守唄を歌ってくれる
傷の手当てをしてくれる
奔放を正してくれる

愛を履き違えたら
僕らの母の名を
叫ぼうか

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