ただ捨てられるだけの日記/Rin.
祖母は絵に描いたような大阪人でした。商売が大好きで、勝気で、たまに口が悪くて、酒屋でしたからものすごく酒には強くて、花は大ぶりの派手なものが好きで、ついでにヒョウ柄も大好きで・・・そんな人でした。
有名なエピソードがあります。父がまだ幼かった頃、夫婦喧嘩の末に祖父が祖母に「酒粕汁」をかけたそうです。その行為に腹を立てた祖母は、祖父が謝るまで何日も、粕汁をかぶったまま、風呂に入らなかったとか。本当に、そんな人でした。ですから私の常識では想像すらできない、かなりはちゃめちゃな行動や、(親戚の葬儀で読経が挙げられている中、「生」と書いたビールの宣伝のうちわで始終扇いでいたとか)はちゃめちゃ
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