「罰(punishment)/夢」/ソティロ
くとその女性も列に呼ばれて並ぼうとした
その時店の奥がざわめいていた
なにか起こったらしい
ぼくはとりあえずテーブルの下に隠れた
皆は並んだままだ
するとマシンガンを持った男がぼくらの部屋に現れた
皆はざわめいたが記念撮影の列は崩れず
意外と大丈夫そうな様子だった
そのうちマシンガンを持った男はぼくらのほうへ近づき
銃口をぼくに向けた
引金をひき、無数の銃弾がぼくに当たった
当たった。銃弾は貫かなかった
よく見ると弾はゴムのようなもので出来ていて
痛みは感じなかった
でもぼくは銃弾を浴びながら
悲鳴を上げた
群は冷ややかな目をぼくに向けた
ぼくは
本物であればよかったのにと願っていた
ぼくが見過ごしてきた多くのもののための
罰として
そこで目が覚めた
2008/05/25
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