数字の背景に/
小川 葉
数字の背景に
眼差しがならんでる
いくつもの湿った瞳が加算されて
とても大きな数字になってる
僕と君の質量は
あいかわらずのままで
変わったことと言えば
合わせた瞳と
合わせられなかった瞬きの数
足してまた引いて
背中を向き合わせて眠った夜
夢の中で合わせた瞳が
デジタル時計の瞬きとともに
今朝、静かに加算された
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