For beautiful human life from 一般道/キリギリ
。自らのポテンツの反応に。いつからか、どこから
だろう。蹴られる前は普通だった。少女との接吻程度でいきり立つほどの
若さはない。いや妄想の中での予兆が。それでもせいぜい2分勃ちだ。
しかし今はどうだ。僕のバベルは既に天を貫く勢いじゃないか。もはや
全身が雨に浸っている。取り囲む彼らは動くことも言葉を発することもなく
立っている。見下しているのだろうか。惚れているのだろうか。硬い
アスファルトに伏し足首と靴だけが見えるこの視界は新鮮だ。雨も良い。
僕は唐突に「床オナ」という言葉を思い出す。床に股間を激しく擦り付けると
えもいわれぬ快感があると言う。痛みに身をよじる感じで、どうだろうか
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