あさっての新聞/小川 葉
 
空から新聞を配達した
鳥が
雲の匂いをさせて
日付変更線をまちがえて

落ちてくる
少しずつ速度を上げて
時はわるびれた様子もなく

記事が
ところどころ切り取られていて
それ以外は
忘れるしかなかった
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