考える/はるこ
考えてもせんないことを、雨の日の朝、布団のなかでただひたすら、考える。
結局わたしがあのひとに惹かれていて、
ただそれだけなんです。
それ以上でも以下でもない。残念ながら。
こんなに焦がれていることをきっとあなたは知らない。
話せたかどうかで一喜一憂してるなんてこと、
きっとあなたは知らない。
前のひとは、あたしが無理だなぁって思った。
このひとのさびしさを分かってあげられないなぁって。
今度はどうだろう。
あのひとのさびしさなんて、あたしは知らないし、
見せてもくれないかもしれない。
でも近づきたい。
話してみたい。
恋なんて落ちるんじゃなかった。
恋かどうかも分からないけど。
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