チョコレート。/狠志
 
君への熱い熱い想いで、僕たちの愛は。

どろどろのチョコレートのように、溶け込んでしまったんだろう。

その後、体中にべたついたそれは、なかなか取れなくて。

いくら冷めた後でも、どこかに破片が残ってて。

一緒になってしまったのかな、なんて思いそうで。

嬉しさや悲しみとかじゃなくて、恥ずかしさに似た痛みが。

今でもたまに気になるんだ。

愛し合って、溶けてるチョコレートは、どこまでも甘いんだ。

きっと、夢中になってしまうくらいに。
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