いつか/t__y_k_
 
の街で君と笑い合う事も
この街で君と傷つけ合う事も
ぽんこつで不器用な僕らの昨日を朝日がまっさらに洗い流す瞬間も
きっとずっと訪れないし
訪れてもらったってきっと困る
それは君だって同じだろう

強がるほどの感傷も感慨もなくなってしまったけど
この街にいるとそんな「いつか」とすれ違うことがある
そんなとき君の姿がビューっとよぎる
よぎっていった君の姿は
やっぱりいつも通りのピンぼけな姿で
小さな声で「ごめん」といいながら
クスッと笑ってしまうのだった

いつか手紙を出してみよう
どのくらいいつかはわからないけど
好きになれない梅雨が過ぎて
からっとした夏が顔を出したら
暑中見舞いでも出してみよう

そのとき君がまだ
僕の知っている街に住んでいたら
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