らくじつ/水町綜助
 


悲しみやら
目につけば
水に腕をくぐらせ
滴のきらきらと落ちかがやくさまが
この雨降り以外
かわかし続ける陸のうえ
路の上で

美しくなどないよ
とりあげられたある日は
何冊も前に捨てられた日めくりの
もうずっとまえに
燃やされてしまった

浴びろよ一滴を
雨が降るから




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