regret/ゆきのかけら(翡翠)
ささら
降る雨は
きらり
きらり
あたたかい
曲線を
なぞって
温度を
中和する
泣き崩れた
君も
柔線
逆撫でて
可愛いよ
と
ちらつかせて
吐いた
かくれんぼした
君は
未だ
白いまま
だから
この
残温の空間が
更に
温度上昇
空白を
震わせていく
笑っているの
は
(過去を)
殺しているのではないよ
と
柔らかな風に
溶かして
噛みしめた
"この総てを
理解るのは
僕だけなんだろう
君にすら
もう
届かないのなら"
何時かは
いつかは
なんて
叩き込む内に
消してしまう
その姿は
まるで
灰を散らすようで
"相変わらず
君は
あの(僕の)時のままかい?
返る言葉
分かっているのに
唇が震えるよ"
…僕は
あの時のままだ
きっと
あの時のように
弱虫で
また
捕まえることすら
できないままの…
君の
笑顔すら
手ひらの隙間から
零してしまう
僕
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