静かな海/
t__y_k_
まだ起きかけで
昨夜の夢をひきずる
そんな誰もいない蒼い街を
低空飛行で泳いでいく
寂しいのに心地良い
逃げたいようで留まりたい
そんな夢を母の蒲団の中で何度も見ていた幼少期
今でもそんな、限りなく透明に近いブルーを僕はくすぶらせている
静かな海はイロトリドリの世界だった
静かな海は、やはり静かに僕を受け入れ飲み込んだ
色のない僕の心が
様々な色で満たされていく
そして今
幸福なため息を一つ吐く
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