『蜉蝣』/歌/しろいぬ
 

惑う陽炎
冷たく迫る
夕闇

歩んだ道
燃やした夢
繋いだ意味
掴み取って

煌めく翅
朽ちる躯
「それでも僕ら
生きてく」


「はかなく散って
可哀相だね」
二度寝に勤しむ
君が言う

千個の瞳で
睨みつけて
「余計なお世話」と
僕は言う

「生命は毎日
燻らせて
結局<燃えないゴミ>行き」

朝、産まれて
夕に終わる
「それでも僕に
悔いはない」





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