夕焼けに/
フクスケ
夕焼けを
陽が沈むまで見ていたい
そう思いながら
いつもかなわない
夕焼けを見るのは
いつも帰り道の途中
遠くの森は
暗く沈み始め
自分の影さえ
別の生き物に見える
世界のすべてがあふれていた昼間
世界のすべてが謎めく夜
そのはざまの夕焼け
だからなおさら不安で
一層足早になる
なかなかたどり着けない家路…
子供だった頃
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