ケナフ/
Ohatu
指のような生き物が
小さな隙間から無限に降ってくる
と、
人間たちはいっせいに
歓声をあげる
次々と飛び上がり、手を伸ばし
掴もうとするさまを見て
宇宙船は、
それを波だといった
何回でも死ねばいいと
結んでも結んでもほどける紐
なないろ順々に
きれいな六角形をつくる
まだ
空には青色があるのだから
切り取っても
切り
取っても青く
干からびた見えない行き止まり
あたしはそれを
たたんで、
舐めた
戻る
編
削
Point
(4)