自分たちの不在/狩心
 
完璧な国は自分たちの不在を手繰り寄せる手繰り寄せる
長方形に彩られた空中のキャンバス
空想の呼吸
でんぐり返しするとカレンダーが捲れる
進む車はすべてを引き摺り下ろす 尿道結石
両足を抱えたまま肘や膝の傷が凍り出す 喋り出す
喋り続けて自分たちの不在 自由過ぎる冬眠
大海原に蚕が糸を垂らす

希望 中傷 抽象化された具体表現 開幕式
君と僕と名付けた時に血反吐吐く
在りのままなんて在り得ない 変換断絶式絶叫
音楽に乗ったところで君の足はバラバラ
踊り方も知らない心で 踊ればいいのに

箱を開けてミニカーの脱出 神経細胞が花火になる 点火
煮沸消毒 二次元が僕等を汚す コマネチを連発しても治らない
仮病が無策る亡命の野獣 体液は緑から黒へ 僕達のカオス
僕が君に出会えないまま 三段腹はメソポタミヤ文明に殉教する悲劇
七三分けはハートフルな呼吸を拡散する夜景で
高層ビルのエレベーターを上れば上るほどボタンの数は増えていく
無我夢中で連打する今日は選べない明日

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