残された色/乱太郎
 
      最後の /色

      残されたままに/
/ひとつの絵の具
               /それは水のような色

     触らずに置いておこう
      (窓辺から差し込む
         ぬくもりに抱かれて)

     白いキャンバスの反対側に

君の色だから/僕が感じている
僕が描いた様々な色があって/君に出会う前に
もう全てを塗りつくした/思い込んでいた僕
数えきれない過去の作品/僕の知らないところにあって
君の
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