勿体ないから咲きません/
江奈
新緑の潔い歌を
ひとつちぎり取って
駆け出した白い花
息を止めてでも
泳いでいけそうだった
7番目の月
夏の時間は思うより長く
過ぎ去った事さえ
分からなくしてしまう
太陽は味方しない
影しか作らないくせに
偉そうだから嫌い
流した汗も体を冷やす事なく
差し水のように一時の
気休めと同じだからと
冷ややかに目配せお日様々
「わたしは誰にも染まらんよ」
真っ白い花は口を開いた
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