うたとうげ/
玉兎
うたうことに
しおれて
よこからさす
たいように
すねて
ねむくても
ねむくても
いつだって
うたうことを
おもいだすの
かなしみに
みたされても
よろこびで
はちきれそうでも
わたしは
うたと
よるのとうげを
こえてゆく
みちすがら
ことばが
おちていたら
それは
わたしの
うた
とうげを
こえて
ころん
ころん、と
おちてくる
わたしのうた
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