ラージ、ラージ、エクストラ/Ohatu
 

 ふと歩いてみようとわき道に入った。

 平らだった。

 平らで、細く、集荷場のコンベヤのようで、
 あたしは進むしかなかった。

 大きなバスが停まっていて、女の子たちは
 それに乗った。バスの中では、全員に名札が
 配られて、名札には今日からの名前が書いて
 あって。

 全員が、新しい名前を上手に言えるように
 なったら、バスは、クラクションを鳴らして
 走り去った。

 アクセルはビートだ。

 BPMで、バスは流れていく。

 踊ろう。

 −

 しばらく進むと、ピンボールで見るような
 ふたごの羽根が行く手を阻んだ。

 真
[次のページ]
戻る   Point(1)