ラージ、ラージ、エクストラ/Ohatu
ふと歩いてみようとわき道に入った。
平らだった。
平らで、細く、集荷場のコンベヤのようで、
あたしは進むしかなかった。
大きなバスが停まっていて、女の子たちは
それに乗った。バスの中では、全員に名札が
配られて、名札には今日からの名前が書いて
あって。
全員が、新しい名前を上手に言えるように
なったら、バスは、クラクションを鳴らして
走り去った。
アクセルはビートだ。
BPMで、バスは流れていく。
踊ろう。
−
しばらく進むと、ピンボールで見るような
ふたごの羽根が行く手を阻んだ。
真
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