京都は乾いて六月に河原町を叩いて走る/高橋正英
 
火炎
   のどから
      くラいひぇン
          太陽の
             のどの奥から
               ィ矢が出る
                出町柳の
                 芍薬よ
それは
   そう
    降りそそぐのだ火山のように
       地異のしたたる大地のように

          一本の

       枯れた思弁に蒸発する
           その

             ザン
             ザン
             ザン
             
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