花を愛でるも 壊すも/
ちぇしゃ猫
咲く花の
けして人には創り出せぬ
神に与えられし うつくしさの
やわらかな色も形も質感も
愛しく思う感情の裏側で
ひっそりと息づく
“この手でうつくしい花を潰し、
花びらの散る様を見たい”
そんな凶暴なキモチ
きっと夢のようにうつくしいのでしょう
指の間から花びらのこぼれ舞う様は。
咲く花をうつくしいと思い
散る花を哀しくもうつくしいと思う
花を愛でるも 壊すも
花への愛しさ 故に。
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