春の夕暮れの襲来/
naho
つつじの色が かおる
太陽はもう ますます赤い
濃い影を 引き伸ばすのは
夕暮れ
人々の足は 軽やかに家路へ
山際に迫る日を追い越せ
あぁ、あぁ
窓の外に
まとわり着くような
幸せがこんな
わたしは といえば
今よぎった
黒猫の影
踏みに行くところ
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