熱/紅林
 
息をすることもやっとの苦の中で衰えぬもの
食・恋・夢・歌


「おねつでた? おちゅうしゃしてもだいじょうぶ?」
「かんごふさんならいたくないやい」


「君のその柔らかい手でこの僕の熱き猛りを鎮」
平手打ち


熱出てもつとめに励む遊女衆
主(ぬし)待つ陰で赤いもの吐く
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