真空の/
鎖骨
こそ往くべきだった
誰にも惑わされずに
敵意も悪意も好意も欲も記号化して
突き進むものでありたかった
電子の馬鹿正直で
言葉も
意識さえ
要らない時間を}
光源はいつでもどこにでも在る
たくさんの影もまた同じように
貫かれ飲み込んで
果てる場所を探しているのかもしれない
限られることのない唯一の
掴まえられぬもの
あらわせぬもの
憚られるもの
全きちから
終わりを
内包して
どこまで
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