春の日/
亜樹
柔らかにけぶる
薄紅の桜が散って
山はもう
青一色のパレット
あぜ道の黄が
私の目を焼いて
畑の菜の花は
もう直視に耐えない眩しさだ
圧倒される
やさしさのカケラもない季節
春のぬくさは
今日も私を置き去りにする
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