置き忘れた春/春日
 
あの場所にわざと置き忘れた春が欲しかっただけ届かないだけ


ぼくだけの明けない夜をつくるため今でも空を塗り続けてる


磨り減ったあなたの靴の底をみていつか桜も散るのだと知る


水中でうまく呼吸はできないけどそんな自分も好きだったのに


夜の奥まぎれて存在していたとありふれて生きるために言い訳
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