また ここで/ウデラコウ
 
またここで 僕は
とめどなく 歌をうたおう

君が戻る その日まで
あの頃のように 絶え間なく

この花が 全て散って 実を結んだとしても
この鳥が 新しい命をはぐくみ 空へと飛び立っていったとしても

絶えることなく やむことなく

ここで 歌をうたおう

君が去った この場所は
あまりにも 空虚で 寂しいから

悲しみが 留まらないように
苦しみが 満ちないように

しあわせの うたを
よろこびの うたを

歌い続けよう

君は 僕の知らない 遠くへ行ってしまうけど
それでも 僕は この場所にいて
君がどこへいても 帰ってこられるように

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