不条理/
あずみの
肺を水で満たすような
この痛みと苦しみを恋と呼ぶなら
こんな思いはいらない
何度もそう思うのに
その笑顔を見るたびに
溺れそうな気持ちがまた
幸せの光に満たされるんだ
あなたという海にどこまでも
深く沈んでしまえたら
わたしの恋は固く閉じた貝の中
美しい真珠になるかもしれないのに
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