世界からの逃亡者/憂
いつからあの道を逸れたの?
キミの小さな呟きを掻き消すように口付ける
僕らには愛があるから構わないじゃないかと
またその細い手を取って、進むために。
ここはずっと遠い場所なのね
僕の耳に唇を寄せて囁くように言ったキミに
愛だけじゃ埋められないものもあるのだと気付く
2週目の雨降る夜。
もう,終わってしまうの?
どんなに優しい口付けでも掻き消せはしない キミの呟き
終わりなど来ないと即答できなかった僕の真横で
微笑み,泣いたキミを見て気付く。
運命に抗う限界
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