ゼスチャー/
小川 葉
この空のどこかに
きみはいるのだから
僕は丘の上で腕を広げて
知らない鳥と
知らない言葉で語り合う
木にとまったまま
じっとして
少し考えてから
小さくはばたきして
それはゼスチャーだったから
きみとわかった
空に帰っていく後ろ姿と
少しだけ振り向いて
微笑む感じが
またきみにそっくりなのだ
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