Emの視界/ムラコシゴウ
くみの選択肢。
三方向のジレンマ。
ハッピー・マンデー。
Emは幸せな人の数を数えようとするが、
それは幸せの残り時間のカウントダウンであることも知っている。
独りになると、Emは最近恐怖する。
人混みでEmを見つけられる者は、いない。
Emが僕の身体に染みこんでくる。
輪郭のはっきりしない春の空気。
Emと僕の境界線も融解してゆく。
Emが後ろにいることに気づいていない奴らは
自分の行為を常に
正しい
と評価する。
Emを求める人は、いない。
僕はEmを求めたい。
フー・キルド・クック・ロビン。
僕はEmを抱きしめたい。
Emに抱きしめられたい。
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