作家へ/狸亭
 
十七歳の遅い秋の夜が更け
虫の声消えた後あなたの命懸け

後に残した全集一巻胸に
少年は密かに誓うのです切に

どこまでもあなたの心を見つめますと
四十歳になるまでにきっときっと

ぼくもかならず「思ひ出」一篇書きます。

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