意識の放浪/udegeuneru
ああ めまいが
涼しい顔してその実
目の前を通り過ぎるもの全部に翻弄されている
それでもまだ発狂してないところを見るに
やはり俺は何も考えていないのかもしれないな
俺は俺自身に尋ねる
どこに行く
どこに行く
どこに行く
遠く路上
佇んでいるのが見える
ある日俺は東京の街をさまよっていた
新宿から新大久保まで
違和感に敏感な人達
親切な若者は道を教えてくれたが
韓国語なので何を言っているか分からない
どこに行こう
どこに行こう
どこに行こう
遠く路上
佇んでいるのが分かる
レーザービームの如く思索の矢が飛び交う
そいつが俺の頭を内からぶち破り
ただ発狂したふりばかりしている
やはり俺は何も考えていないのだろう
俺は俺自身に問う
どこに居る
どこに居る
どこに居る
遠く路上
佇んでいる俺がいる
ああ めまいがする
ああ 涼しい顔して
ああ 発狂する
ああ 飛び交う
ああ ぶち破られる
ああ 立ちすくむ
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