キス・キス・キス/
紅林
生娘の桜のような唇を冒しがたくておでこにキスする
つきたての餅のごとくにふわふわの稚児の足裏
口びる寄せて
わが手にて花が開いたばかりなる君のお口に熱いキッスを
「この花があたしの名前」と指差した藍刺青のひまわりにキス
眠り姫目覚めよとわが思い込め
枕花に寝る君にキスする
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