おおきな かぶ(のようなもの)/大覚アキラ
 

おじいさんが かぶを ひっぱりました。

「うんとこしょ どっこいしょ」
「うんとこしょ どっこいしょ」
「うんとこしょ どっこいしょ」
「うんとこしょ どっこいしょ」
「うんとこしょ どっこいしょ」
「うんとこしょ どっこいしょ」

ようやく かぶが ぬけました。

ぬけたと おもったら、
それは かぶではなく まんどらごらでした。
おじいさんが まいたのは、
かぶではなく まんどらごらの たねだったのです。

ぬけたとたんに、まんどらごらは
ものすごい ひめいを あげました。

そのこえを きいたみんなは
そろって てんごくに いきましたとさ。

おしまい。
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