純粋正義へ架橋13/チャオ
本が、世界の中で歴然と存在することを望んでいるのだ。
僕らは、彼らの死によって今、世界において発言権を得ているのだ。彼らが一人死のうが死ぬまいが、確かに歴史は動かなかったかもしれない。だが、彼らはそれでも死に向かわざるを得なかったのだ。それを「悪」と決めれることが出来るだろうか。
だが、それでも「悪」なのだ。歴史がそれを「悪」と定めたのだ。
だから、せめて、日本人である僕らこそ、彼らを「正義」であると、認めなければいけない。僕ら日本の愚劣な行為を黙殺せずに。
いかなるバッシングにさえ、僕らは耐えなければいけない。彼らの正義を守るために。
国家は個人の集まりだ。だが、国家が
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