ゼロックスアニメーション/青木龍一郎
の中の僕は全く動かない
ひたすら下を向いてジッと立っている
情けなさ過ぎる
そのとき 僕の思いはアニメの中の僕に届いた
アニメの中の僕が歩き出したのだ
生まれたてのヒヨコのようにヨチヨチと
アニメの中の美少女キャラクターたちに向かって
一歩一歩 歩き始めたのだ
いいぞ!
僕はテレビを見つめた
近づいてくる青木龍一郎たちに気づき キモがるキャラクターたち
青木龍一郎は いわゆるツンデレ要員の生徒会長のキャラクターの肩をポンと叩いた
固まるツンデレ
僕はニヤリと不適な笑みをうかべて呟いた
「アニメ…」
「キャー!!」と悲鳴をあげる美少女キャ
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