苦し/
汰介
女は 猫の動きを眺めながら麦酒を飲む
いかんせんこの猫 お愛想が足りない
「わたしと同じカァ」
「捕まってたまるかい」
猫は女の体を擦り抜け
爪で引ッ掛レタ後の様な後味の苦味を残して消えた
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