わたしステーション/
こゆり
わたしの中、唯一
開かれた小さな窓から
ぼうっと眺める
つながる点と、点たち
ペンシルが弧を描き
強弱をつけながら
行き先を定める
それは幾重にも覆われ
その鼓動さえも
この惑星にはまだ
蒼の輝き
残っているのだろうか
わたしはもうその距離すら
うまく測れず
祈り、合わせた
小さな手から
影を飛ばす術を
覚えてしまう
体温、確かめて
両うでから
小さく身をかがめ
息を飲む
蒼の輝き
その
狭間に浮かぶ銀盤に
月の輝き
瞬凍の白薔薇と
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