日常の出口/智哉
 
帰り道にコンビニで煮物を買う
慣れ切った日常が続く

相変わらずな路上駐車常習車や
やる気が0.7ミリ程度の駅員や
噛み合いが悪いオートロックキーに囲まれて

夕食の味も興味がない
食物は口に運ばれ消化器管を経て
いずれ排泄される運命

このつまらない白黒の日常も
こなされていく先に
色鮮やかな君との毎日という
出口が決まっていると

誰も言ってくれないが
僕は言い続けるんだ
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