ふるえ/
松本 涼
1秒にも満たない
光りの震えに
たましいは清く
熱の涙を僕に
もたらした
それと全く
同じ瞬間の中で
たましいは卑しく
多くの打算を僕に
急がせる
そんなたましいの
仕業のどちらをも
僕には
止めることなど
出来ない
そしてもっと早く
僕は震えを
忘れていくんだ
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