窮理の唄(その2)/海野小十郎
窮理の唄(その2)
ここに集まる皆の衆
さあさあ、今朝もまた言わん
良くぞ集うてくれたよぞ
窮理の唄のその謂れ
その続き、これから語りて進ぜよう
近江の国の東に
三神山という山あり
尊き神の山にして
其のほとりに
二人なる,神の御子と巫女ぞ住む
われは其の方の先触れにて
相者と名乗るものなりせば
ただただただにただただに
其の方のみ使いにてあるのみぞ3月20日
この日ぞ真理は証せらるるぞ
本日正午、近江の国の湖の
西なる地なる町の
北西に,神の祭壇据えてあり
其の祭壇の上に
真っ白な花備えらるる故
皆の衆皆の衆
行きて其の祭壇に同じよう
白きバラ白き種々の花を供えてくだされよ
おそらく神は其の花の
白き色を見てあなたの罪を
許しぞくれましょう
神は心をこめて言われます
何とも何とも何ともぞ
かくなしてくだされよ
かたがた何を言われます
神がそう言われます
神がそう言われます
神がそう言われます
なにともなにともなにともぞ
かくなしてくだされませ
相者はそういい終えたりき。
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