この夜が明けるまで/
KEIKO
日が沈んだ
この郷(さと)では太陽はビルではなく
山々の間に沈むのだ
当然ながら日没から夜までは早く
一人星を探せど時既に遅し
見渡せど君は今はいない
この時間に仕事はない
大きな猫をひざに乗せてビールを飲むだけだ
人生そんなものだ
君が帰ってくるまで
この郷(さと)は夜に包まれる
この夜が明けるまで
大きな猫と君の夢を見るだけだ
戻る
編
削
Point
(3)